今日の辻占

tsujiurado2008-06-13

沢村版『つじうらづくし』より「くびつたけだよ(首っ丈だよ)」。あなたに惚れてもう夢中ということで、添えられているのが渡し場の絵。河原にはなぜか輦台が放置されている。東海道の大井川の渡し(静岡県)では、川の水深が人足の脇の高さ(四尺五寸、136cm)を越すと川止めになった。深さが首の丈なら、開店休業というわけ。初めて見た時、川べりで洗い物を干している絵かと思い、それが何で「首っ丈」と結び付くのか、しばらく理解に苦しんだが、その後、当時の謎々について記した本*1から「川止め」に思い至った。鉄橋で川を越す現代人にとってはなかなか想像できない光景なので、百数十年越しの謎々を解いた気分。

*1:鈴木棠三編『ことば遊び辞典』東京堂、昭和34年