2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

進化する辻占自販機 その2

進化する辻占自販機 その2 2.「自働辻占箱」(実用新案第65833号) 出願:大正10年5月5日 登録:大正11年9月11日 実用新案権者(考案者) 山口県都濃郡鹿野村大字鹿野上第二千八百九十八番地 宮本重胤 辻占の自動販売機を改良して、前扉の…

進化する辻占自販機

進化する辻占自販機 占紙の販売方法には人を介する方法の他に、自動販売機によるものがある。その始まりについては4月27日の「東京の辻占占紙 その1」で取り上げたが、その後、辻占の自販機はどのような進化を遂げたのだろうか?特許関連資料を元にして、そ…

大正以降の辻占占紙 その5のおまけ

大正以降の辻占占紙 その5のおまけ 10.「やきぬき辻占」(はりまや商店、小生所有)の占紙の画像。辻占文句は「第四十九大吉 あきないに利あり」、「第五十末吉 何事も悲観すべからず」、「第五十一吉 大なる望すべからず」、「第五十二吉 浩然の気を養ふ…

大正以降の辻占占紙 その5

大正以降の辻占占紙 その5 9.「モダーンアブリ出シ辻占」(はりまや商店、小生所有) 画像左の辻占占紙。裏には「此のあぶり出し辻占は思ふ事を書いて火にあぶれば答へ出る」、「大阪市北区吉山町五三 発売元 はりまや商店」とある。(一部漢字を現漢字で…

『辻占おたんちん』

甲南女子大学の菊池眞一先生から、『辻占おたんちん』と題した辻占関係の袋をいただきました。(画像参照) 「おたんちん」という語は吉原でよく使われた廓言葉で、「間抜け」という意味。(ちなみに、これが後に「おたんこなす」となる)そのため、吉原と関…

プロバイダの変更が完了しましたので、ブログを再開します。関係各位の皆様、度々休止して誠にすみません。

プロバイダの変更に伴い、一ヶ月程、更新をお休みすることになりました。再開まで、しばしお待ち下さい。

大正以降の辻占占紙 その4のおまけ

大正以降の辻占占紙 その4のおまけ 7.「大入りげんや辻占」(田村栄太郎発行、昭和7年、小生所有)の占紙の画像。

大正以降の辻占占紙 その4

大正以降の辻占占紙 その4 7.「大入りげんや辻占」(田村栄太郎発行、昭和7年、小生所有) 袋の表には花魁が描かれており、「大入りげんや 一力直しおいらん 辻占」と記されている。(画像)中の占紙の内容は易占風ではなく、神社・仏閣のおみくじに近い…

大正以降の辻占占紙 その3

大正以降の辻占占紙 その3 5.「出雲たより御辻占」(法令館発行、大正2年、川崎市市民ミュージアム蔵) 中町泰子さんの『狐がくわえた辻占 移動と芸による占紙販売』(『見世物4号』見世物学会・学会誌 2007年11月に掲載)の中で紹介されている占紙。袋…

大正以降の辻占占紙 その2

大正以降の辻占占紙 その2 3.「御つじうら」(高島神易館、大正2年、東京・中山榮之輔氏蔵) 企画展『呪いと占い』の図録P.75で紹介されている。美人肖像及び都々逸入り。表に「鳥居」と「瓢箪」の絵が描かれ、「稲荷大明神」と記されていることから、瓢…

大正以降の辻占占紙 その1のおまけ

大正以降の辻占占紙 その1のおまけ 1.「阿部清明獨判断」(法令館発行、大正3年、小生所有)の占紙の画像。

大正以降の辻占占紙 その1

大正以降の辻占占紙 その1 前章で述べたように日露戦争以降辻占菓子売は次第に姿を消していき、占紙を売る辻占売が増えていった。そのため辻占占紙の需要が高まり、瓢箪山稲荷神社だけではなく、民間の業者も占紙を手掛けるようになった。 1.「阿部清明獨…

江戸期の辻占菓子 その2(追加)

・江戸期の辻占菓子 その2(「辻占菓子」の章に追加) 退屈しのぎに、歴博の『懐溜諸屑』DBで「豆」と入力して検索してみたら、未確認の辻占豆とおぼしき商標が見つかった。画像が見たい方は、資料番号を添えておくので、直接DBで御覧になって欲しい。 …

ポン豆ヤの「豆ゑ問カルタ」

・ポン豆ヤの「豆ゑ問カルタ」 G.Wに谷中で開催された「一箱古本市」に行った際、根津教会の隣の「月夜と眼鏡」というお土産屋さんで、「豆ゑ問カルタ」(1500円)という面白いカルタを見つけた。(画像)読み札、取り札共豆本サイズで、読み札はクイズ形…

江戸期の辻占菓子(追加)

・江戸期の辻占菓子(「辻占菓子」の章に追加) 昨日、国立歴史民俗博物館(佐倉)へ行ったら、第3展示室(近世)がリニューアルされていた。何か辻占に関連する史料はないかと展示をつぶさに見ていたら、『懐溜諸屑(ふところにたまるもろくず)』という天…

「淡路島通う千鳥の恋の辻占」考(妄想)

・「淡路島通う千鳥の恋の辻占」考(妄想) 人によく、「辻占売の呼声に『淡路島通う千鳥の恋の辻占』というのがありますが、その由来について何かご存知ですか?」と尋ねられる。残念ながら、その由来について記した記録には未だ巡り逢えていない。「淡路島…

ブログ再開します

身辺落ち着いてまいりましたので、ブログを再開いたします。ただ、月内は服喪の意味もあって、「今日の辻占」のUPは自粛させていただきます。