2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

今日の辻占

歌川房種画『新板辻うらづくし』より、「ほそい三筋の世わたりもぬしゆへだよ(細い三筋の世渡りも主故だよ)」。「細い三筋」は三味線。その世渡りは芸者。「貴男にお会いしたいから芸者続けています」と言われて、嫌な顔をする客はいまい。添え絵は三味線…

昭和B級文化研究家の串間努さんから、戦前の唐辛子袋(うどん屋などで供された)に辻占文句を印刷したものがあるという情報をいただきました。メーカーについてはよくわかりませんが、複数の目撃例があることから、今後新たな事実がわかるかもしれません。気…

今日の辻占

歌川房種画『新板辻うらづくし』より、「むりなねかひも神かけて(無理な願いも神かけて)」。「無理な願い」とは何だろう?遊女なら「好いた客と結ばれたい」という願いだろうか。いろいろ想像が広がる。添え絵は神社でおなじみの鈴と鈴緒。

今日の辻占

歌川房種画『新板辻うらづくし』より、「つもるほとふかくなるよ(積もる程深くなるよ)」。添え絵は、雪を被った木の枝とそれに吊るされた絵馬。「雪が積もる程、足元は深くなる」という意味だが、絵馬には人の情念や欲望といったものが込められることから…

今日の辻占

歌川房種*1画『新板辻うらづくし』より、「大当りだよ」。保存状態が悪く一部欠損しているが、的と繭玉らしき絵が添えられている。以前紹介した加賀吉版『新板こゐの辻占』の「大あた利〜(大当たり〜)」の絵と比べると、「当たっている」感が弱いのが気に…

こっそり「今日の辻占」を再開します

年初にスキャナーを購入したものの、PC修理、大震災と災厄続きで、なかなか「今日の辻占」のコーナーを再開できずにおりましたが、ようやく環境が整ってきましたので、今週あたりから始めたいと思います。再開第一弾は一笑斎(歌川房種)画『新板辻うらづく…