今日の辻占

tsujiurado2008-06-28

沢村版『つじうらづくし』より「たよりあるよ(便りあるよ)」。添えられているのは雁の絵。中国の前漢時代、匈奴に使いに行った蘇武が現地で捕らえられ、長い間幽閉された際に、雁の足に手紙を括りつけて飛ばし、漢朝に自らの消息を伝えた故事から、手紙の事を「雁書」とか「雁の使」と呼ぶことがある。「苦界10年」といって郭内に押し込められた遊女にとって、故郷からの便りは「雁の使」に等しいものだったろう。