今日の辻占

tsujiurado2008-07-25

沢村版『つじうらづくし』より「とふざかるのもおまへのため(遠ざかるのもお前のため)」。大身の者に身請されたのか、それとも遠隔地の遊郭に身売りされたのか、理由はよくわからないが、煙管と道中枕の絵が添えてあることから、この遊女は情夫のいる江戸から離れることになったようだ。「遠ざかるのもお前のため」と強気の台詞を吐いてはいるが、好きな男との別れに、陰で号泣しているにちがいない。