今日の辻占

tsujiurado2008-09-16

沢村版『花のたよりこいの辻占』より「人はならはしがかんじん(人は習わしが肝心)」。添えられている絵は「角兵衛獅子」。児童によって演じられる軽業を主体とした獅子舞の大道芸で、新潟県新潟市(旧・月潟村)の伝統芸能がそのルーツであることから、「越後獅子」とも呼ばれた。一人前になるためには、小さい頃から厳しい訓練をしなければならず、親方に酷使される子供も多かったことから、昭和に入って児童虐待防止法により禁止され、東京の街からは姿を消した。「習わし」には「習慣、慣習」の他に「練習、学習」という意味があるが、添え絵の持つイメージから、後者の意味に受け取れる。一流の花魁になるためには、琴、三味線、端唄等々、日々の研鑚は欠かせないのだ。