今日の辻占

tsujiurado2008-12-09

永島春暁作『辻うらはんだん』より、「天山遯」。都々逸は、「ぜにはなくなるやらずのあめで 居るにやゐられずかへられず(銭は無くなる遣らずの雨で、居るにゃいられず帰られず)」。遊廓で迎えた雨の朝。名残惜しいが財布の中は小銭だけ。帰らなければいけないのに、傘はなし。まさに、「とほうにくれたるていなり(途方にくれたる態なり)」だ。