市川市宮久保にあった「袖掛の松」

tsujiurado2008-03-02

  • 市川市宮久保にあった「袖掛の松」

2006年5月7日の「万葉期の夕占」で「袖切坂」の伝承について触れたが、千葉県市川市宮久保の白幡神社の参道脇に「袖掛の松」があった。(写真右手奥辺り)今は舗装されているが、この道は昔ひどいどろんこ道で、この坂道でころぶと近いうちに災難に遭うと信じられていた。ころんだ者は着ている着物の片袖をちぎって袖掛の松に掛けると災難を逃れられるとの事で、戦前は鯉のぼりの吹流しのようにたくさんの袖が掛かっていたという。松は昭和25年頃伐採され、その跡には記念碑が建てられている。(参照:市川民話の会『市川のむかし話』1980 P.27-38)