ミミフタギダンゴと辻

  • ミミフタギダンゴと辻

佐倉市史 民俗編』(昭和62年)を見ていたら、「ミミフタギダンゴ(耳塞ぎ団子)」という風習が載っていた。(P.699)近所で自分と同じ年齢の人が亡くなると、その年齢の数だけ団子を作り、うち1つを取って耳に当て、「いいことを聴け、悪いことは聴くな」と3度唱えてその団子を家の近くの三叉路(辻)に埋め、残りの団子をなるべく多くの人に食べてもらうのだそうだ。
2006年5月7日の辻占雑記帳で、「昔、行き倒れや変死者が出ると道路の四辻に逆さに埋められ、怨霊となって発散しないよう通行人によって踏み固めることがあった」と述べたが、ミミフタギダンゴの場合もこれと同じだろう。