今日の辻占

tsujiurado2008-07-03

沢村版『つじうらづくし』より「きれるといやだよ(切れると嫌だよ)」。凧の絵から、この文句を「凧の糸が切れると、風に吹かれてどこに飛んでいくかわからないから嫌ですよ」と解釈したくなる。しかし、凧の種類について注目してみると、江戸で最も一般的だった「角凧」ではなく、「奴凧」が描かれている。これは、凧の「奴」と芸者の名前によく付けられる「奴」(貞奴とか、銀奴とか)を掛けているのではないか。そうすると、この文句は「(芸者のパトロンである)旦那との縁が切れるのは嫌ですよ」とも解釈できる。