今日の辻占

tsujiurado2008-07-08

沢村版『つじうらづくし』より「おかゆにもちだよ(お粥に餅だよ)」。「鬼に金棒」的な意味であろうか?客の相伴にあずかることの多かった遊女の普段の食事は質素で、古米のご飯に、芋の煮っ転がし、小魚の干物程度だったという。*1食べると体力がつく餅粥はそれより幾分上等で、小学校の給食に譬えるなら「揚げパン」に相当するポジションにあったと思う。餅粥の絵が添えてあるが、容器に入っていないためか、どこかシュールな感じがする。

*1:参照:諏訪春雄「廓の生活」(『国文学第26巻14号』学燈社、昭和56年、P.91)