今日の辻占

沢村版『花のたよりこいの辻占』より「まけないようにおしよ（負けないようにおしよ）」。勝とうと焦ると隙が出来て、相手に逆転のチャンスを与えてしまう。そんな事がないように、実力上位の者は自分の弱点を相手に晒さないよう対峙しなければならないと説いている。添えられているのは、土俵入りをする力士の絵。この辻占絵が製作された明治初年の横綱の在位状況について調べてみると、明治3年12月〜10年1月の間は空位だったので*1、この横綱を付けていない力士は当時番付の最上位にいた大関なのかもしれない。

*1:13代鬼面山谷五郎（在位：明治2年2月-3年11月）、14代境川浪右エ門（在位：明治10年2月-14年1月）