今日の辻占

tsujiurado2008-11-03

永島春暁作『辻うらはんだん』より、「地天泰」。都々逸は「ねんがあけたら約束どをり きつとゆきますよそほかへ(年季が明けたら約束通り、きっと行きます他所・他へ)」。「年季が明けたらきっと貴方の許にまいります」という約束を反古にして、他店か他人の許へ行こうとする遊女の魂胆。添え絵は女物の煙管と小箪笥。これを持ってトンズラするつもりだろうか。「ほんとうに見へてうそとしるべし」というアドバイスが男に重くのし掛かる。