今日の辻占

tsujiurado2008-11-28

永島春暁作『辻うらはんだん』より、「山火賁」。都々逸は、「くちにやださねどはをりのしはへ りんきのひのしであてこすり(口にゃ出さねど羽織の皺へ、悋気の火熨斗で当てこすり)」。口を真一文字に結んで、火熨斗を羽織に押し付けている奥方の顔が目に浮かぶ。旦那が浮気の最中だから、一緒にいても「あへどしつくりゆかぬてい(会えどしっくりゆかぬ体)」なのは、当たり前。火熨斗と羽織の絵が添えてある。