今日の辻占

tsujiurado2008-11-27

永島春暁作『辻うらはんだん』より、「火雷噬コウ」。都々逸は、「かほ見たばかりではなしもできぬ ガラスしやうじの内と外(顔見たばかりで話もできぬ ガラス障子の内と外)」。顔は見えるのに話はできない。そんな男女の恋のもどかしさを謡った都々逸。「へだてありてじゆうにならず(隔てありて自由にならず)」という評から、「ガラス障子」は2人の間に横たわる「目に見えない障害(身分、世間体など)」を表しているのだろう。