今日の辻占

tsujiurado2008-12-02

永島春暁作『辻うらはんだん』より、「山天大畜」。都々逸は、「じやけんなおかたのきはとりにくし ほどがよずきりやなをこはひ(邪険なお方の気は取りにくし、程が良すぎりゃ尚怖い)」。遊女が邪険な客を相手にする場合、会話がなかなか成立しないので、気分を乗せることは難しい。一方、言葉巧みな客を相手にする場合、こちらが騙されそうで油断ならない。こういった時のアドバイスは、「うちあけてすればととのふべし(打ち明けてすれば調うべし)」。あれこれ悩まずに、本音トークに徹しなさいということか。添え絵は遊女と客を象徴する「簪と財布」。