今日の辻占

tsujiurado2008-12-03

永島春暁作『辻うらはんだん』より、「山雷頤」。「たがひに心へでんしんうけて そつとたよりがして見たい(互いに心へ電信受けて、そっと便りがしてみたい)」という都々逸。15時50分あたりを示す時計を眺めながら、今晩情夫がやって来るかどうかやきもきしている遊女の姿が目に浮かぶ。当時は電信が最速の情報伝達手段だったが、現代は携帯電話があるので、こんな粋な都々逸は生まれないだろう。アドバイスは、「卦はいそぐかたちなれども気をながくすべし(卦は急ぐ形なれども気を長くすべし)」。焦らず、じっくり構えたほうがよい。