今日の辻占

tsujiurado2009-02-12

永島春暁作『辻うらはんだん』より、「澤地萃」。都々逸は、「いやなものならなぜまたしよてに さういやわたしも思切る(嫌なものならなぜまた初手に、そう言や私も思い切る)」。2つの指輪の絵が添えられており、結婚の破談を詠んだもの。「初手」とあるから、2人は遊女と客という関係にあったのだろう。女からの申し入れに愕然とする男。「いまさらでき(る事?)にあらすあまかよすぎてくじやう事あり(今更でき[る事?]に非ず。甘香良過ぎて苦情事あり)」というメッセージは男に向けられている。