今日の辻占

tsujiurado2008-10-29

永島春暁作『辻うらはんだん』より、「天水訟」。「はへば立たてばあゆめとおしへた口で 今更ころべとは無理なおや(這えば立て、立てば歩めと教えた口で、今更転べとは無理な親)」という都々逸は、「転び芸者(身を売る芸者)になれ」という親への恨み節。「あらそひ事できてととのひがたし(争い事出来て調い難し)」というメッセージは、少女にとって吉なのか凶なのか。髪紐(少女用)と簪(芸者用)の添え絵は、彼女に突きつけられた現実を象徴しているのだろう。