今日の辻占

tsujiurado2009-03-03

永島春暁作『辻うらはんだん』より、「火山旅」。都々逸は、「花になびくも世わたりゆへに こちはみすじの糸やなぎ(花に靡くも世渡り故に、こっちは三筋の糸柳)」。渡世のために遊女に身を落とす者、三味線の稽古に励んで芸道を磨く者。どちらの芸者がいいのかとご託宣を見てみれば、「ういてゐてさだまらずはじめよくのちわるし(浮いていて定まらず。始め良く、後悪し)」とある。これは前者について言ったもの。やはり堅実第一ということか。添え絵は何の捻りもない柳の絵。