塞の神と猿田彦

tsujiurado2009-03-02

昨日紹介した習志野市の剣の祭りで、一行が根神社近くの集合場所から八剣神社へ向う際に、赤面の鼻の高い神様が行列の前に立つ。(画像)鷺沼の集落の人は「天狗」と呼んでいるが、実は猿田彦であると関係者が教えてくれた。猿田彦は『古事記』、『日本書紀』の天孫降臨の段に登場し、邇邇芸尊を先導した神様だが、後世、塞の神道祖神などと同一視され、神名を刻んだ碑はしばしば路傍で見受けられる。よって、塞の神の祭祀(辻切り)を含むこの祭りに猿田彦が参加してもおかしくはないのである。猿田彦が同道するのは八剣神社まで。神社でお払いを済ませた一行は、神様の代理として家々を回るのだろう。