辻占と辻切り その8

tsujiurado2009-03-01

  • 辻占と辻切り その8

毎年3月1日になると、習志野市の鷺沼地区で「剣」という奇祭が行われる。「剣」と呼ばれる銅鉾を持った8人の若者が、各戸を回って厄除けをしたり、集落のはずれで辻切りをしたりするのだが、こちらの辻切りには木札を細竹に結んだものが使われる。木札の表には「八衢彦神、斎久那戸神鎮座、八衢姫神」、裏には「平成二十一年三月一日、塞坐三柱太神守護、神職再拝」と書かれており、これを所定の場所にあらかじめ配置し、そこへ神職と剣をもった8人が向う形をとる。メンバーが到着すると、まず木札に向って神職祝詞を上げ、その後8人が細竹を取り囲み、「エイ、エイ」と声を掛けながら一斉に突く所作(画像)を三度繰り返して終わりとなる。この辻切りは周辺に類似のものがなく、その起源はわかっていない。