tsujiurado2009-05-01

甲南女子大学の菊池眞一先生から、江戸時代の女性向け教養書『女用文章倭錦』*1のコピー(抜粋)をいただきましたが、その中に簪を使った「即座占」の記述がありました。合掌して簪をはさみ、無念無想の後に手を緩めて畳の上に落とし、その向きによって願意を占うというもので、解釈のため添えられた絵がどことなく「辻占絵」風(画像参照)でした。現在のところ、辻占絵のルーツはわかっていませんが、この絵はその候補の一つになりえると思います。

*1:安永3年(1774)刊行