膝栗毛滑稽辻占 その2

tsujiurado2011-10-12

歌川重政画『膝栗毛滑稽辻占』第1コマは日本橋。「お江戸日本橋七つ*1立ち」というように旅立ちの朝は早い。天秤棒で肥桶を担ぐ男を2人連れが「こひのおもにをかたにうけ(恋の重荷を肩に受け)」と洒落のめしているが、当時のし尿は貴重な肥料源(下肥用)で業者は長屋の大家にお金を払って回収していた。早朝に運搬していたのは臭気が通行人の迷惑にならないようにという心遣いからだろう。

*1:午前4時頃