膝栗毛滑稽辻占 その9

tsujiurado2011-10-19

歌川重政画『膝栗毛滑稽辻占』第8コマは平塚。弥次喜多のご両人、『膝栗毛』では沿道の名所にちなんだ狂歌をひねりつつ平塚宿をスルーしたが、こちらのコマでは山盛りの饅頭をパクつく男にびっくりしている。日永(ひなが)の追分(三重県四日市市)にある饅頭屋で弥次さんが旅人*1と大食いの賭けをして負けた話が元になっているのだろうか?この話では「うまくしめますよ(巧く占めますよ)」という添え文通り、男が懐一杯の饅頭と300文の御祝儀を攫って行った。

*1:実は手品師