膝栗毛滑稽辻占 その16

tsujiurado2011-10-26

歌川重政画『膝栗毛滑稽辻占』第15コマは蒲原。お金が無いので宿場はずれの木賃宿に泊まった二人。夜中に起きた喜多さんが二階に上がったところ天井の板を踏み破って落下、一騒動になる。添え文は「わたしやおまへにおつこちだよ(私ゃお前におっこちだよ)」。「おっこち」とはfall in loveな状態の人、漢字で書くと「情人」。喜多八が巡礼の娘に夜這いをしようとした事と落ちてきた事を掛けてある。