膝栗毛滑稽辻占 その26

tsujiurado2011-11-05

歌川重政画『膝栗毛滑稽辻占』第25コマは掛川。宿場の茶屋で酒を飲んでいる座頭の2人組を見つけた喜多さん、塩井川で川に突き落とされた意趣返しにと2人が注文した酒をこっそり盗んで飲んでしまう。酒が無くなった座頭は茶屋の亭主に量を誤魔化されたと抗議するが、この一部始終を見ていた子供が喜多さんが真犯人だとバラしてしまう。添え文は「さけにもいろにも目がないよ(酒にも色にも目がないよ)」。一見すると座頭のことかと勘違いするが、本当はこの種のトラブルを起こし続けている喜多八を指している。