膝栗毛滑稽辻占 その33

tsujiurado2011-11-12

歌川重政画『膝栗毛滑稽辻占』最終回の第32コマは藤川。喜多さんが宿場のはずれの家にいた娘*1の手をつかんだところ、娘が腕にしがみ付いて離れない。物音に気付いた娘の父親、弥次さんを交えて一騒動起こすというもの。添え文は「わたしやおまへにぼつとした(私ゃお前にぼっとした)」。弥次さんが父親に喜多さんも心を病んでいると嘘をつき、喜多さんが錯乱する芝居を打って窮地を逃れるが、この文句は喜多八のものであろうか?それとも娘のものであろうか?

*1:実は心を病んでいた