2006-05-29から1日間の記事一覧

『芦屋道満大内鑑』と辻占

『芦屋道満大内鑑』と辻占 辻占の変容は、近松の死後も続く。近松の活躍した竹本座の座主であった竹田出雲は、享保19年[1734]に『芦屋道満大内鑑』を書くが、この二段目に辻占が登場する。 かの桜木のあだ花をちらしてのけんと入相の鐘を相図に石川悪右…

今日の辻占

加賀吉版『新板こゐの辻占』より「人めはいいが心のつらさ(人目はいいが心の辛さ)」。きれいな着物で着飾っていて見た目はいいが、苦海に身を落とした遊女の身の上。心の辛さはなかなか人には理解してもらえない。