2008-04-06から1日間の記事一覧

東京の辻占売

東京の辻占売 明治2、30年代の東京で「辻占売」と言えば、「辻占菓子の行商人」の事を指した。作家の三島霜川は『文芸界』で次のように紹介している。 辻占賣 固(もと)より是は露店とは謂はれぬ。けれども夜商人の一員としては、是非共紹介せねばならぬ…

今日の辻占

加賀吉版『新板こゐの辻占』より「はりといきぢでしかたがないよ(張りと意気地で仕方がないよ)」。古の江戸の遊女は、自分の気に食わない客を振る「張り」と、自分の想いを貫き通そうする「意気地」という気風を併せ持っていた。この文句は振られてしまった…