現代の辻占菓子その1 「辻占煎餅」

tsujiurado2008-01-24

  • 現代の辻占菓子その1 「辻占煎餅」

写真は、新潟県三条市小林製菓所の「辻占いせんべい」。大きさの比較のため、コーラ−缶と並べてみた。こちらでは瓦煎餅系の生地の上に紙片を乗せて半月状にたたみ、更に弦の部分を2つ折りにして形を整えている。中の紙片には「吉 あきないでやれ」と書いてあった。漢字を当てると「飽きない」でも「商い」でも意味が通るので、意味付けは引いた本人の心持次第というのがいかにも辻占菓子らしい。ちなみに、10袋分の紙片について調べてみたところ、紙片には「大吉」、「中吉」、「小吉」、「吉」などが印刷されていて、「凶」の類はなかった。めでたい席で使われる事が多いので、買う人のことを考えた結果だろう。辻占煎餅は辻占菓子の中でもポピュラーな存在で、三条市の他にも京都・伏見稲荷の参道や長崎県佐世保市などで作られている。都内では台場一丁目商店街(港区台場)の『まぼろしチャンネル・購買部』が通年販売しているので、ご興味のある方はそちらへどうぞ。