昭和B級文化研究家の串間努さんから、辻占自販機に関連する情報をいただきました。それによると、戦前(昭和10年代)に発行された『日本娯楽商報』(日本娯楽機製作所のパンフ)の中に以下のような下りがあるとの事。
(1)「普通おみくじ機」…「此機械は石鹸或いは衛生具などを売るにも応用出来ます神社仏閣にはおみくじ花柳界温泉場などには辻占売に応用出来ます」
(2)「生まれ月別占ひ機」…「自分の生まれ月の所へ一銭入れてボタンを押せば上の出口から辻占が出ます」
(1)の記述から当時は花柳界と並んで温泉場で辻占占紙の需要が高かった事が、(2)からは現在盛り場や縁日等で見かける「路傍のおみくじ」と辻占が関連している事がわかりました。この場をお借りしまして、御礼申し上げます。