膝栗毛滑稽辻占 その6

tsujiurado2011-10-16

歌川重政画『膝栗毛滑稽辻占』第5コマは程ヶ谷の宿。厠で用を足そうと弥次さんが帯を解いたところバランスを崩して板壁に激突、釘が外れて板ごと転落。外にいた喜多さんがびっくりという図。『膝栗毛』の該当箇所には記述がないことから、オリジナルなのかもしれない。添え文の「かきつけられたくさい中(嗅ぎつけられたくさい中)」の「くさい中」には、「厠の中のくさい臭い」という意味の他に「男色関係」という意味があったのかもしれない*1

*1:『膝栗毛』の設定では喜多八は昔、弥次郎兵衛の陰間だった