膝栗毛滑稽辻占 その19

tsujiurado2011-10-29

歌川重政画『膝栗毛滑稽辻占』第18コマは江尻。原作では江尻は通過だが、こちらでは弥次さんが旅籠で按摩の施療を受けている。気持ちよくて半ばウトウトする弥次さん。一方喜多さんは構ってもらえないのが悔しくて、施療師の頭を足で小突いている。添え文の「あんまりつれないこゝろだよ(あんまりつれない心だよ)」は喜多さんの心情を示したもので、「あんまり」と施療の「按摩」が掛けてある。